肱川(ひじかわ)は、愛媛県南予地方を流れる一級河川。源流は標高460m地点にあり、474本の支川を束ねながら瀬戸内海へ抜けます。支川の数は全国でも五本の指に入り、源流から河口までは直線距離で僅か18キロですが、名にある通り肘のように湾曲し、川の全長は103キロに及びます。一節では、肘のように曲がりくねっていることが、その名の由来ともいわれます。
肱川は大洲の人々の暮らしの中で、ごく当たり前に活用される川でした。かつては、大洲城周辺の城下町を結ぶ渡し船があり、秋の河原では今でも多くの人が“いもたき”を囲む風習があります(※1)。大洲城や臥龍山荘(不老庵)といった大洲を代表する景勝地は、肱川の水面に美しく映えるように佇んでいます。
(※1)いもたきはコロナウイルス感染症の状況により開催されない年があります。
定期運行船「おおず城下のお舟めぐり」の運航は2022年7月16日より開始となりました。
肱川をめぐる定期船「おおず城下のお舟めぐり」。1時間ごとに6便が運航しており、4箇所の乗り場で何度でも乗り降り自由です(※)。大洲城・臥龍山荘・盤泉荘・城下町散策などの市内中心地を、一風変わった水路の移動で、風情たっぷりに巡ることができます。1日乗船券は市内5箇所にて購入可能です。
(※)9月21日以降は便数、乗船場所が変更になる場合がございます。
定期運行船は予約不要、1日乗船券があれば、大洲観光ついでにいつでも気ままに乗船可能です。静かで涼やかな肱川の流れを感じたい時、水面に映る水景が美しそうだと思いたった時、ふらりと乗船してみてください。臥龍山荘、不老庵を下から見上げてみたり、水景に反射する大洲城、川の中に泳ぐ鮎…思いがけない瞬間に、出会うことができるかもしれません。
発着 | 肱南川原のりば | 大洲城下のりば | 肱北川原のりば | 臥龍山荘下のりば |
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出発時間 | 10:00 | 10:20 | 10:25 | 10:40 |
11:00 | 11:20 | 11:25 | 11:40 | |
12:00 | 12:20 | 12:25 | 12:40 | |
13:00 | 13:20 | 13:25 | 13:40 | |
14:00 | 14:20 | 14:25 | 14:40 | |
15:00 | 15:20 | 15:25 | 15:40 |
大洲観光総合案内所(大洲まちの駅あさもや内)、伊予大洲駅観光案内所、大洲城、臥龍山荘、盤泉荘
肱川にはたくさんの愉しみ方があります。予約の上ご利用できる「ひじかわ遊覧」や、6月1日~9月20日の期間、夜開催される「大洲のうかい」などは、遊覧しながらお食事を愉しむこともできます。
ひじかわ遊覧は、屋形船を一隻貸切でお楽しみいただけるプランです。心地良い春風を肌に感じながら清流肱川を屋形船で下ります。臥龍淵と不老庵の美しい景色と、木造天守を湛える大洲城をめぐることができます。
※期間によっては遊覧出来ないルートもございます。
「大洲のうかい」は日本三大うかいと称されます。篝火を炊いた鵜匠船と客船の屋形船が併走して川下りをする、国内でも珍しい「合わせうかい」という手法で行われ、鵜が水飛沫をあげながら魚を獲る光景を間近で見ることができます。鵜を操る鵜匠は烏帽子に腰蓑姿をしており、巧みな手縄さばきは息を吞むほど見事です。
初心者の方でも安心なガイド付き。道の駅 清流の里ひじかわ集合後、30分間のカヌーレクチャーを実施します。肱川の穏やかな流れは初心者の方にも優しく、ガイドも同行する安心なカヌー体験です。大洲の人々の生活に密接した肱川だからこそ、体験を通じてこの地の暮らしぶりを垣間見ることができます。