まちの駅あさもやでレンタサイクル
大洲の朝、朝霧に身を包まれ迎えるは、旅の2日目。宿に荷物を預けて外に出ると、思わず足取りも軽くなる。気ままな一人旅の相棒に、自転車は適役だろう。まちの駅「あさもや」で自転車を借りて、清涼な風とともに朝景色を走り抜けていく。
- あさもやについて
- 「あさもや」は、大洲の中心部に位置するまちの駅。物産品の販売や、実演販売があり、土産ものを買うことができる。注文してから揚げる熱々のじゃこかつは逸品。大洲旅には欠かせない施設の一つ。
如法寺にて禅を体験
少彦名神社を参拝
参道を上がると見えてくるのが、日本独特の建築様式「懸け造り」によって形づくられた「参籠殿」だ。山の斜面に沿うようにして幾つもの柱が立ち並び、崖から迫り出すようにしてそびえ立つ。その造りの隅々までを賞翫すると、これまで歩んできた歴史を窺い知ることができる。
ワンマン電車で海風の吹く長浜へ
旅の最終章は、海風の吹く長浜へ。伊予大洲駅から電車に揺られることおよそ20分、たどり着いたのは、潮のにおいが心地良い長浜駅。産業遺産「長浜大橋」をはじめとした文化財の数々を散策して回り、昼食には名産品である「とらふぐ」や「はも」など、長浜港で水揚げされた海鮮をいただくのがおすすめ。
帰路へ
ゆるやかに流れる時のなかで、美しくも儚い歴史を辿り、自分を見つめ直す一人旅。町の喧騒から離れ、優しくのどかな大洲で過ごした2日間。何にも囚われることのない自由気ままな旅の中で出会ったものすべてが、目に焼き付いている。