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旅のお話
2022.03.22

大洲の自然をサイクリングとカヌーで満喫。

四国山地に囲まれ、清流肱川が雄大に流れる
大洲盆地の表情豊かな自然。

人の肘を曲げたような形になっているところが多いことから
「肱川」と名が付いたともいわれる、大洲を流れる一級河川。
その美しい曲線に沿って水は豊かに流れほとりに広がる大洲盆地に多くの実りをもたらしてきた。
古来より、肱川の周りで生活を営み、肱川とともに生きる人々の生命の源でもあるこの川の流れに、悠久の時を想う。
清流肱川。

移りゆく時代の中、変わらないままそこに在るものを探す。歴史を辿り、美味を堪能し、伝統芸能を愉しむ特別な体験。ここではカヌーやサイクリングを通じて、穏やかに時の流れる大洲の地で、思い思いのひと時を過ごす旅をご紹介。
大洲の歴史・文化の中心、肱川。
大洲を紐解くことは、肱川を知ることでもある。かつては山間域の木材運搬の水の道として栄えた。大洲城や臥龍山荘等の名建築が傍らに連なる。度々大水害を巻き起こしたが、その水量や水質、氾濫によって陸地に注ぎ込んでいた養分は農耕や養蚕の石杖ともなり、和紙づくりにも生かされた。人々は豊かな作物を祈り、肱川湖畔で“お籠り”と呼ばれる風習を愉しんだ。現在でも“いもたき”と名を変えて、秋の風物詩として息づいている。肱川と生きるために発展した知恵が、この地特有の文化を醸している。
大洲の歴史・文化の中心、肱川
カヌー体験
カヌー体験
清流肱川で一風変わったカヌー体験。
カヌー体験といえば、ときに激流をも超えながらアクティビティとして連想されるものが多い。ここ肱川でのカヌー体験はそれらとは一風変わったものである。雄大な水量と緩やかな勾配、その名の由来とも云われる肘のように湾曲を繰り返す形状から、非常に穏やかな川だ。風のない日の水面は水上の景色を美しくたたえ、静寂の時を奏でている。肱川のカヌー体験は、手に汗握るそれとは異なるが、大洲の町そのものの空気を感じることのできる特殊な時間だ。
穏やかな肱川流域
穏やかな肱川流域
出発は道の駅清流の里ひじかわ。ガイドと一緒に穏やかな肱川を下りながら、終着地を目指す。
臥龍山荘
湖畔から臥龍山荘を望む
肱川から見上げる臥龍山荘は、その立地や地形のあり様をひときわ感じさせる。
終着地は大洲城
終着地は大洲城
終着地の大洲城。春には満開の桜が咲き誇り、桜色の祝福とともにお出迎えしてくれるだろう。大洲城近くの喫茶やカフェで一服するのもよい。
初心者の方でも安心なガイド付き
初心者の方でも安心なガイド付き
道の駅 清流の里ひじかわ集合後、30分間のカヌーレクチャーを実施。肱川の穏やかな流れは初心者の方にも優しく、ガイドも同行する安心なカヌー体験。大洲の人々の生活に密接した肱川だからこそ、体験を通じてこの地の暮らしぶりを垣間見ることができる。
ガイドと一緒に45kmのロングライド
サイクリングへ
名所だけを移動する旅では、触れられないものがある。絵のように切り取られた風景だけではなく、そこに行かなければ見られなかった田舎道、突然現れる小さな商店、舗装が行き届いていないでこぼこ道や曲がりくねった道。自分の足でひと漕ぎ、一歩一歩進んだから見られる町の本当の姿。このロングライド体験では、地元ガイドのこぼれ話をお供に、旅の真髄に迫る時間を楽しむことができる。
大洲のロングライドサイクリング
大洲のロングライドサイクリング
大洲のロングライドサイクリング
初心者の方でも安心なガイド付き
棚田、里山、近代遺産を巡る旅
中心地から少し離れると、この地の地形・産業の幅広さに驚く。山・川に育まれた里山文化は愛媛県民であっても真新しく感じる人が多いかも知れない。雄大な広がりを見せる下流域の肱川と異なり、渓流の様相で一層透明度の高い水質をたたえる上流の表情も面白い。心地よい汗を流したあとは、里山のおもてなしで旅を締めくくろう。
大洲のロングライドサイクリング
内子の街並や、近代化遺産大洲和紙の工場などをサイクリング
伊予内子駅を出発し、内子座など内子の街並を進みます。
大洲のロングライドサイクリング
棚田百選に選ばれている泉谷の棚田で絶景を見ながらコーヒーブレイク
約95枚の水田が四季折々に見せる美しい景観は、訪れる人を心身ともに癒やしてくれる。日本棚田百選にも認定された、里山の自然を満喫。
大洲のロングライドサイクリング
大洲の歴史にかかせない肱川沿いライド地元の食材を使ったChez利太郎での昼食
大洲市の里山・大成(おおなる)で新たにオープンした古民家カフェ。あたたかな人情に触れながら旅のひと休み。
大洲のロングライドサイクリング
大洲のロングライドサイクリング
大洲のロングライドサイクリング
大洲のロングライドサイクリング