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人力車でめぐる町並み
どこか懐かしい大洲の空気と共に迎える、二日目の朝。着物に身を包み、風情ある町並みを歩けば、まるで大正時代に時を遡ったかのよう。人力車に乗って、石畳の「おはなはん通り」を巡れば、水路を泳ぐ鯉が涼やかな空気を運び、竹筒に生けられた花が旅に彩りを添える。
昭和がよみがえる「思ひ出倉庫」
昭和30年代の面影が残る「思ひ出倉庫」では、駄菓子屋や理髪店、交番など当時の町並みが再現されている。誰しもが懐かしさを覚え、童心をくすぐられるその世界観に、大人も子どもも魅了されることだろう。
「おおず赤煉瓦館」で手仕事と出会う
和洋折衷の様式で建造された「おおず赤煉瓦館」。その歴史的建造物の中には、大洲や愛媛の職人が手仕事で仕上げた雑貨やうつわなどが、数多く取り揃えられている。愛媛県の陶磁器「砥部焼」のなめらかな質感や洗練されたデザイン、大洲産の繭を使ったアクセサリーなど、見ているだけでも心が躍る品揃えだ。
手土産なら「まちの駅あさもや」
大洲まちの駅「あさもや」では、「志ぐれ」をはじめとした和菓子、地酒や加工品など、大洲の特産品を購入することができる。実演販売もあり、大洲ならではのお土産を探すならあさもやが最適。思い出を振り返りながらお土産を選ぶのも、旅の愉しみの一つだ。
伊予大洲駅から帰路へ
美しい景色にふれ、美味しいものに舌鼓をうち、受け継がれた文化に思いを馳せる。伊予大洲駅で電車を待つ間、旅の終わりを大洲の夕暮れが照らしている。歴史と心で紡いだ人情味ゆたかな城下町大洲には、言葉にしがたい美しさを感じた。