1901年に大洲商業銀行の本店として建築された。建物は主にイギリス積みの煉瓦建築で、屋根には和瓦を葺き、鬼瓦に商の字を入れた和洋折衷の様式が特徴。当時は、木蝋や製糸の製造、そして舟運による流通の拠点として大洲が隆盛を極めた時代であった。同時代に「臥龍山荘」が竣工されており、当時の大洲がいかに経済的に繁栄し、高い文化水準を持っていたのかが伺える。
本館では、上質な大洲雑貨をはじめ、地元・県内作家による和小物や工芸品や特産品など、ここだけの土産ものがずらりと並ぶ。愛媛県の陶磁器「砥部焼」のなめらかな質感や洗練されたデザイン、大洲産の繭を使ったアクセサリーなど、繊細な手仕事に触れることができる。
2階にあるカフェでは、赤煉瓦の中庭を眺めながら飲み物などを楽しむことができる。また、町歩き途中での休憩やギャラリーとしても活用されており、さまざまな目的で利用することができる。別館には、なつかしの映画コレクション展、映写機、なつかしの映画ポスターなど多数の展示が行われている。