旧加藤家住宅主屋は、1925年に旧大洲藩主の末裔である加藤泰通が市内にある加藤家の財産管理などをおこなう事務所や帰省時の居所として建築した住宅。現在も建築当時の姿をよく残しており、戦前の旧大名家の暮らしぶりをうかがえる住宅として、2007年に国の登録有形文化財に登録。2021年、リニューアル工事を経て、一階の一部は一般公開、一階の一部と二階をNIPPONIA HOTEL大洲城下町のMITI棟として生まれ変わった。
旧大名家の屋敷の格式の高さを有する近代和風建築
木造2階建の寄棟造で、2階は三方を縁側とし、雨戸部分をガラス障子とした開放的な造りとなっており、旧大名家の住宅らしい格式の高さや、西洋風のモダンさが随所にみられる。戦前の高級住宅と評価され、大洲を代表する近代和風建築の一つとなっている。