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末末の語りべが軒を連ねる。
温故知新を肌身で感じる城下の個性。
旅における「豊かさ」とは何だろう。
歴史あるものや美しきものへの造詣を深めたり、
地産に舌鼓をうったりすることだろうか。
本質を辿れば、その一つひとつの文化体験をつくり出している「人との出逢い」こそが、
旅を最も豊かにしてくれるのだと気づく。
大洲城下に残る古民家には、先人が丁寧に住み継いできた暮らしの面影と、
新しき人々の営みが共存している。
それぞれの想いを感じて穏やかに過ごせば、心豊かな旅の時間が訪れるだろう。
歴史あるものや美しきものへの造詣を深めたり、
地産に舌鼓をうったりすることだろうか。
本質を辿れば、その一つひとつの文化体験をつくり出している「人との出逢い」こそが、
旅を最も豊かにしてくれるのだと気づく。
大洲城下に残る古民家には、先人が丁寧に住み継いできた暮らしの面影と、
新しき人々の営みが共存している。
それぞれの想いを感じて穏やかに過ごせば、心豊かな旅の時間が訪れるだろう。
肱南地区は、肱川が大きく湾曲した中流域あたりに広がる旧城下町を指す。戦災を免れたことから、加藤氏六万石の時代より築き上げてきた大洲城や臥龍山荘のほか、城下町特有の町割と武家屋敷、町屋などの文化的遺構が多く残る。また、明治から昭和初期にかけては、木蝋や製糸・舟運に沸き、各所に往時の面影をとどめている。現在は、行政機関などが集まる大洲の中核地区でありながら、旧来の趣ある街並みを残す地区として多くの人が訪れている。
時の堆積を感じながら、暮らすように過ごす。
［NIPPONIA MUNE棟］
［NIPPONIA MUNE棟］
歴史ある邸宅はもちろん、中庭にも目を向けたい。かつては木蝋生産の重要な場所であり、その名残として井戸が現存している。時を経て、今昔の入り混じる空間は、新しいのにどこか懐かしい。ゆったり寛いで目を閉じると、先人たちの活気ある様子が浮かび上がる。
庭園のある古民家で寛ぎ、
往時に思いを馳せる。
往時に思いを馳せる。
長屋の古民家を改装したお宿。NIPPONIA MUNE棟。MUNE棟には宿泊者が自由に散策できる中庭があり、宿のフリーラウンジのドリンクを外で飲むことができる。一階部分には愛媛ならではの工芸品やお食事を楽しむことができる店舗が軒を連ね、旅の時間を彩る。今昔の建築美が織り交ざった古民家ホテルは、歴史的な邸宅が改装されたもの。邸宅時代のしつらえを活かし、それぞれに異なる意匠を凝らした空間は、懐かしさと安心感を与えてくれる。まるで大洲の城下町で暮らしているかのような、特別な体験ができる。
想い出話がついてくる、愛着の湧くお品たち。［OZU+］
背景を知ることで、つい手を伸ばしたくなる品々に囲まれる時間。サスティナブルをキーワードに大州、愛媛、ひいては日本の多種多様な商品を取り揃えている。昨日より少し丁寧な暮らしに繋がるヒントがここにはたくさん秘められている。
愛媛の名工と大洲の出会い。
上質と由来を愉しむ場所。
上質と由来を愉しむ場所。
愛媛県今治市の『IKEUCHI ORGANIC』のタオルのほか、大洲産や県産の材料を使用したサスティナブルな商品を販売。テイクアウト限定だが、大洲オリジナルブレンドのコーヒーも販売。丁寧に陳列された品ひとつひとつ手にとれば、どれもオーナーと話が弾む。それほど思い入れが深く、こだわりが詰まっている。愛媛県の特産であるタオルや和紙にも、オーナーの感性が投影された、大洲らしさを感じる唯一無二のアクセントが施された品も可愛らしい。
大洲の旬を凝縮した、心躍る味覚。［葵CAFE］
招かれるように立ち寄ったカフェで窓際の席に座る。ドリンクとフードを待つ間におもむろに本を開く。文字を目で追う時間のなんと贅沢なことか。天気の良い日には青々とした芝の広がる中庭でいただく。普段はNIPPONIAホテル大州城下町の宿泊客しか利用できない空間で至福の時を過ごすことができる。
趣ある店内、古民家囲む中庭で、お好きな空間でひと息。
大洲の和食居酒屋『葵』が手がけるカフェ。フードにもドリンクにもこだわっており、愛媛産のハモカツバーガーは絶品。葵CAFE利用者は、『NIPPONIA HOTEL』宿泊者専用の中庭を時間限定（12時～15時のみ）で利用できる。天気が良い日には、葵カフェでドリンクとお気に召したフードを手にとって、中庭テラスで一服を楽しみたい。普段、NIPPONIAホテル大洲城下町に宿泊した方しか利用できない広々と芝生が広がる中庭を時間限定で利用できる。風情ある古民家宿に囲まれながら、大洲の静寂の中で深呼吸する一時は、旅を豊かにしてくれる。
手仕事のひとつひとつに触れる上質なひととき。
［工芸ROSA］
［工芸ROSA］
手仕事のひとつひとつに触れる上質なひととき。陶器や竹細工、和蝋燭など、暮らしを丁寧で豊かにするものばかり。これらすべて店主が自ら作り手より仕入れた品で、作り手の想いや背景と重ねることで、愛着がさらに深まる。手仕事ゆえに同じものはひとつとしてない。だからこそ、見比べて時間も忘れ熟考する贅沢な愉しみがここにはある。
愛媛の工房を訪ね征く
店主の心を写した名工の顔ぶれ。
店主の心を写した名工の顔ぶれ。
手仕事ゆえに同じものはひとつとしてない。砥部焼や内子の和蝋燭など、愛媛県内の優れた工芸品や雑貨などを取り扱うお店。すべての品を直接作り手から仕入れており、作り手の想いをお客様に届けることを大切にしている。
大洲老舗の和菓子屋の、新たな試みと粋が集う茶寮。
［茶寮平野屋］
［茶寮平野屋］
お椀の中で揺蕩うわらび餅をつるりと一口含む。すぐにもうひとつ、と箸で掴み、平らげた頃にはもう虜に。混じり気のない純粋で真っ直ぐな味は明治時代より大州で愛されてきた。四季折々の和菓子をいただける茶寮で思う存分甘味を味わう。お腹も心も満たされたら、次はどこへ行こうか。
賞味期限二十分、
本格わらび餅にうなる。
本格わらび餅にうなる。
創業明治2年「ひらのや製造本舗」の本格和喫茶。賞味期限二十分の本わらび餅の他、志ぐれや季節の生菓子が抹茶・煎茶と共に楽しめる。お椀の中で浮かぶ黒いぷるぷるとした本わらび餅。つるん、もちもち、ふわふわ…どんな言葉で表現すれば良いのか、一言では言い表せない絶妙な食感が楽しい。きなこ、黒蜜、どちらとも、お好きな味を添えて至福の二十分を堪能したい。
