長浜で水揚げされるふぐが美味しいのには、明確な理由があります。
それは、大洲市内を流れる一級河川「肱川(ひじかわ)」の存在です。
山々のミネラルをたっぷりと含んだ肱川の水が注ぎ込む長浜沖は、プランクトンや小魚が集まる豊かな漁場。
雑食性のふぐにとって、ここは栄養豊富な「美食の園」なのです。
さらに、伊予灘特有の速い潮流。
激しい流れに逆らって泳ぐことで、長浜のふぐは身が引き締まり、養殖ものとは一線を画す「力強さ」を身につけます。
このふぐを獲るのは、長浜で代々続く「延縄(はえなわ)漁」の漁師たち。
現在、この伝統漁を守るのは熟練の漁師2名のみ。
極寒の海の上、600本もの針に手作業で餌をつけ、傷がつかないように一匹ずつ丁寧に獲るその技が、極上の品質を支えています。