肱川(ひじかわ)は、愛媛県南予地方を流れる一級河川。源流は標高460m地点にあり、474本の支川を束ねながら瀬戸内海へ抜けていく。支川の数は全国でも五本の指に入る。源流から河口までは直線距離で僅か18キロだが、名にある通り肘のように湾曲し、川の全長は103キロに及ぶ。一節では、肘のように曲がりくねっていることが、その名の由来だそう。
かつての肱川は山間域で伐採された木材を、河口に運搬するための“水の道”として活用されていた。現代も大洲に残る「うかい」や「いもたき」といった文化も、紐解けば肱川と共に歴史を積み重ねたもの。肱川は、大洲の人々の暮らしになくてはならないものである。
一、おおず 城下のお舟めぐり
二、お舟からの景色
三、その他の“お舟”
四、大洲の愉しみ方
(※画像の臥龍山荘ルートは、5月27日~9月20日まで)
肱川には、屋形船がうかぶ。観光客はそれに乗り、城下町をめぐることができる。船からしか見ることのできない城下町の町並み、観光名所を眺める優雅なひととき。肱川をめぐる定期船「おおず城下のお舟めぐり」の運航は2022年7月に開始となった。
乗船当日にチケットを購入される方は、大洲観光総合案内所(まちの駅あさもや内)またはおおず赤煉瓦館で、チケットを購入してください。
※チケット購入時に、乗船時間を指定していただきます。
お舟めぐりは電話でのご予約も承っております。
予約をご希望の方はおおず赤煉瓦館にご連絡ください。
TEL:0893-24-1281(営業時間:9時~17時)
大人 1,100円 / 子供(中学生以下)550円
3名以上の利用で、3人目以降が半額(8名まで)
(例)5人グループだと2人は通常料金、3人は半額料金
※幼児無料
【運行ダイヤ】
1周約60分のコースです。
1便 | 2便 | 3便 | 4便 | 5便 |
午前 10:00 | 午前 11:00 | 午後 1:00 | 午後 2:00 | 午後 3:00 |
※月曜日・木曜日は運休です。
【乗り場】
肱南川原のりば(高河原)
【乗船コース】
①肱南川原のりば(高河原) → ②大洲城下下船場 → ①肱南川原のりば(高河原)
※乗船は「肱南川原のりば(高河原)」のみ可能です
※「大洲城下下船場」では下船のみ可能です。
【運行ダイヤ】
1周約45分のコースです。
1便 | 2便 | 3便 | 4便 | 5便 | 6便 | 7便 |
午前 10:00 | 午前 10:45 | 午前 11:30 | 午後 1:00 | 午後 1:45 | 午後 2:30 | 午後 3:15 |
※月曜日・木曜日は運休です。ただし(7/18~8/31の期間中は木曜日のみ運休となります。)
【乗り場】
肱南川原のりば
【乗船コース】
①肱南川原のりば → ②大洲城下下船場 → ③臥龍山荘下下船場 → ①肱南川原のりば
※乗船は「肱南川原のりば」のみ可能です。
※「大洲城下下船場」「臥龍山荘下下船場」では下船のみ可能です。
肱南川原のりば(高河原)はこちら(5/1~5/26、9/21~9/29の期間)
肱南川原のりばはこちら(5/27~9/20の期間)
定期運行船は大洲観光ついでにいつでも気ままに乗船可能。静かで涼やかな肱川の流れを感じたい時、水面に映る水景が美しそうだと思いたった時、ふらりと乗船してみたい。臥龍山荘、不老庵を下から見上げてみたり、水景に反射する大洲城、桜に包まれた大洲城、川の中に泳ぐ鮎…思いがけない瞬間に、出会うことができるかも。
風の穏やかな日は美しい水鏡を愉しむことが出来る
肱川河畔に暮らしを営んできた大洲の風情を感じられる
肱川にはいくつかお舟での遊覧プランがございます。
川風に吹かれながらゆったりとした気分で肱川の流れを体験。
事前予約制で遊覧しながらお食事を愉しむこともできる。
「大洲のうかい」は日本三大うかいと称される。篝火を炊いた鵜匠船と客船の屋形船が併走して川下りをする、国内でも珍しい「合わせうかい」という手法で行われ、鵜が水飛沫をあげながら魚を獲る光景を間近で見ることができる。鵜を操る鵜匠は烏帽子に腰蓑姿をしており、巧みな手縄さばきは息を吞むほど見事である。
初心者の方でも安心なガイド付き。道の駅 清流の里ひじかわ集合後、30分間のカヌーレクチャーを実施。肱川の穏やかな流れは初心者の方にも優しく、ガイドも同行する安心なカヌー体験。大洲の人々の生活に密接した肱川だからこそ、体験を通じてこの地の暮らしぶりを垣間見ることができる。
肱川の恵みにより栄えてきた町、大洲市。江戸時代、城下町として栄えた古き良き町並みは今もその面影を色濃く残す。肱川湖畔に佇む美しい城下町を是非ごゆるりと。
城下町大洲で暮らすように泊まることができる古民家宿、肱川上流に静かに佇む温泉宿など、逗留することは、旅先を深く知る喜びをもたらす。大洲の人々や暮らし、時間の狭間に身をゆだね、盆地を流れる穏やかな風と肱川のせせらぎに耳を澄ます。飾られた場所ではなく、ありのままの町や空間の中で、特別な滞在を。
大洲城下町には大洲城、臥龍山荘など肱川とともにある名建築が並ぶ。大洲城は江戸時代初期、築城の名手と謳われた藤堂高虎、または脇坂安治の時代に築城された。
新緑や紅葉が鏡のように映る青く澄みわたる臥龍淵の水面。その美しさに惚れ込んだ地元の名士・河内寅次郎は京都の名工を招聘し、氏の別荘として建築した臥龍山荘。国の重要文化財に指定され、数寄屋造りなどの建築美や美しい日本庭園を味わうことができる。2011年に、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星を獲得。また、夢の美術館 世界の名建築100選にも選ばれている。
大洲藩、六万石の城下町。殿様への献上品として培われた、職人による妙味。四百年、絶えることなく受け継がれてきた銘菓や、山から海へ、悠々と流れる肱川によりもたらされた、海・山・川の幸、肱川の上流で、蔵人によって手塩にかけて育てられた清酒など、流れに寄り添い生きる先人の知恵がもたらした、風土の食をいただく。