大洲市では例年10月から3月にかけて、
霧が町全体を覆い
美しく幻想的な景色を見せてくれる。
大洲の霧がもたらす自然を
是非お愉しみください。
大洲市では地形の特性上、雲海が発生する確率がかなり高い。
その中でも以下の条件に当てはまる日は、雲海を見る絶好のチャンスだ。
・昼と朝晩の気温差が大きい日
・夜中に湿度が高い日
・風のない穏やかな日
11月から年をまたいだ3月ごろまで、大洲は早朝から霧が発生し、城下町を白く包み込む。
その景色はその言葉通り、まさに「雲の海」。
そんな神秘的な現象を、大洲の冨士山では気軽に愉しむことができる。
「冨士山」は大洲盆地の中央にそびえる標高320mほどの山である。
冨士山は夜明けから早朝にかけてはあたり一面が霧に包まれている。
しかし、時間帯はその日の天気によって様々だが、晴れた日の霧が消える午前8時から午前11時ごろ、突如として冨士山の頂上からは霧が消え、大洲の町を霧が覆う雲海を見ることができる。大洲に訪れた際、天気予報は晴れにも関わらず大洲が霧に覆われていれば雲海を見る絶好の機会。
冨士山山頂で待機していると段々と霧は晴れ、冨士山からも雲海を見ることができる。
また、大洲市が提供している冨士山ライブカメラを確認すると、冨士山の展望台の景色を確認することができる。
大洲の城下町にいれば、ライブカメラで様子を見てから冨士山に雲海を見に行くことも可能だ。
冨士山よりアクセスは難しいが、より標高が高いところで雲海を見られるのが「雲海展望台」である。
ここでは夜明けの時間になると、大洲の新谷地区から大洲市内にむかってながれる雲海を見ることができる。
ただし、雲海展望台への道は非常に狭く、訪れる際には細心の注意が必要。
また雲海展望台の情報については、柳沢コミュニティセンターブログにて発信中なので、そちらもご参考に。
大洲の地形がもたらしてくれる風景がもう一つある。
大洲市長浜で発生する「肱川あらし」は、まさに大洲でしかみれない自然現象だ。
夜明けの晴れた日、大洲盆地で発生した霧と大洲市を流れる肱川から発生する蒸気霧が、強風に乗せられ瀬戸内海へと注ぎ込む。
発生する確率は年に十数回ほど。
それでも全国各地から、肱川あらしを見るために長浜に訪れる方もいるほど、見るものを魅了する自然現象である。
様々な条件がそろわないと発生しない肱川あらしだが、様々な方の尽力により出現する日を予測できるようになっている。
1つは肱川あらし予報会による予報だ。
長浜の有志で結成された予報会は、肱川あらしのシーズンになると、Youtubeにて毎日肱川あらしの予報を行っている。
予報の方法は地元ならではの経験と知識、天気図や気温などの気象データを用いる。
肱川あらしを見に行く際には、ぜひ参考にしていただきたい。
その他にも、肱川あらしAI予報というものも開発された。
岡山理科大学・生物地球学部の大橋研究室と鳥取環境大学・環境学部の重田研究室が共同で開発したこのシステムは、AIプログラムが翌朝の肱川あらしの発生確率を自動計算し、web上で公開している。
こちらもぜひ肱川あらしを見る際にはぜひご参考に。
肱川あらしが発生するのは大洲市の長浜という地域。
中でも肱川あらし展望公園と長浜大橋はビュースポットの1つ。
肱川あらしを上から見たい方は肱川あらし展望公園へ。
肱川あらしを体感した方はは長浜大橋へ。
様々な楽しみ方ができるのが肱川あらしの魅力の1つである。